2009/12/7 中央日報
岐路に立たされた北朝鮮経済
北朝鮮の電撃的なデノミネーション(通貨単位の切り下げ)から1週間が過ぎた。公式の発表はなかったが、先月30日に断行し貨幣の交換などが行われたというのが在日本朝鮮人総連合会の機関紙、朝鮮新報の報道だ。1世帯当たり10万ウォン(非公式レートで約3000円)まで、100対1の割合で新貨幣に交換することに加え、扶養家族などへの支援が行われるだろうという情報がある。しかし残りは事実上、国家が没収するという点から、非常に破格の措置と言わざるを得ない。特に外貨の流通を全面的に禁じたのも意味深長な部分だ。当局が米ドルの取引を遮断、闇市を根絶し、個人が保有する外貨まで強制的に没収するという意味だ。ドルで畜財し、貨幣改革の厳しい統制をのがれようとした特権層もひどい打撃を受けることになったのだ。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=123656&servcode=100§code=100
引用ここまで
私の経済学の知識は大学の教養課程で習ったものに毛が生えた程度ですから、大したものではありません。
しかも当時の経済学などはマルクス経済学が主流で、その頃としても現実の経済の分析には役には立たないだろうと思われるようなものでした。
ところが今でも大学ではマルクス経済学やら歴史学やらが教えられているんだそうですね。
江戸時代の儒教もそうでしたが、儒教をいくら学んだところで現実の政治や経済に適用できるわけではありませんが、そういう分野でトップになる学者の中には柔軟な頭脳を持つ本物の秀才がいることもありますので、彼等の中で成功した者もおります。
坂の上の雲でも草創期の陸軍士官学校などは試験制度が整っていなかったため、作文その他の試験程度で受験者の頭の内容を察して合格させていたようですが、そういう合格者の中には昭和の軍人などよりは遥かに優れた人物がいました。
だからといってマルクス経済学ねえ・・・・まあ倒産経験を売り物にするコンサルタントもいますからね。
ここから先はちょっと経済学みたいな(笑)話ですので、専攻した方は飛ばしてください。万葉集は韓国語で読める!といった類の話になりますから(笑)。
そういえば作家の井沢八郎、じゃなかった井沢元彦はTBSの報道記者出身にも関わらず、柔軟な歴史観で特亜的史観を排する著書を何冊も書いています。
「逆説の日本史」では言霊やら怨霊やら、あまり正統な歴史学者の取り上げない問題を論じていますが、文学畑の人間にとっては言霊だの怨霊だのは別に珍しい議論ではありません。
井沢も引用するフレーザーの金枝編やら梅原猛やら、文学では丸谷才一なんかもそうですが、そういうものは古典文学では常識のようなものです。
井沢は実に多種多様な議論を繰り広げますが、中にはちょっと・・・というようなものも。一つは農業問題ですね。「逆説の日本史」にもありましたが、該当箇所が見つからないので、「穢れと茶碗」(平成6年 祥伝社)の184ページ7行目以降ですが、日本の農地解放を論じて、大規模経営から小規模家族経営に縮小された、というようなことを書いています。他の本でもフィリピン農業と比較していましたな。
しかし大規模プランテーション農業のフィリピンと違い、日本農業はいくら出羽の本間様のような大地主がいたって大規模経営が存在したわけではありません。日本には大地主が経営する農場に雇われる農業労働者がいたわけではなく、あくまでも家族的小規模経営農家の農地の所有権を地主が持っていた、というだけの話です。
その点では囲い込み以降のイギリス農業とも決定的に違うのです。やはり書斎の人は・・・・
ところで産業革命による工業化が興るには、それに先だって農業革命が起きる必要があります。工業に労働者を、そして都市に集まった労働者に安価な食糧を、さらには原資を供給するためですね。
イギリスは典型的な例で、囲い込みによる農業経営の革命で零細な自給的農民から農業労働者になりますし、余剰人員は都市に出て労働者になります。
資本主義、社会主義を問わず、工業化には農業からの収奪が原資として必要なのです。これは資本主義社会よりは社会主義国がロコツに見せてくれています。
ソ連のコルホーズやら中国の人民公社などがそれですね。職業選択や移動の自由もなく、農産物と工業製品の価格差、鋏状価格差により農村が都市に収奪されるわけです。
ところで北朝鮮は?
世界でもあまり例のない経済だと思いますが、地主階級を打倒して得た利益よりも日帝の遺産とソ連の支援が大きかったんですね。典型的な外部依存経済ですな。
従って、”今、北朝鮮経済は重大な岐路に立たされている”・・・なんてのは大嘘なわけです。北朝鮮の岐路は中ソ論争であり、日帝の遺産の老朽化であり、最大のものはソ連の崩壊です。
今はその後遺症に苦しんでいるだけで。
それを考えれば、”北朝鮮はこの時点に、何の理由から、衝撃的なデノミを実施したのだろうか”・・・理由は簡単ですな。普通のやり方では国民から収奪出来なくなったので、蓄積のほとんどを国が横取りしようというだけの話です。
日本も敗戦後には財産税だの預金封鎖だの似たようなことをやりまして、膨大な戦時国債はインフレでチャラにしましたが。
しかし、いくらデノミをやろうがジンバブエがジンバブエであるように北は北です。根本原因は単なる供給不足なのですから。
”非正常な通貨膨脹の現象を根絶してしまう物質的な土台が作られた”・・・こんな馬鹿げたことを信じるアホは・・・・大勢いるんでしょうねえ。
”国営商店を通した供給を増やすなど民心を得るための後続措置を強化するとみられる”・・・だからその供給を増やす手段を北は持ち合わせていないんですよ。
リンク先のiza産経ニュースにもありますが、喜び組のために日本から密かに女性用下着を輸入しようとしたくらいで・・・・
私のエントリはチラシの裏程度ですが、中央日報の記事はねえ・・・・昔の田舎では新聞紙で尻を拭きましたが、その紙程度ですか。
そういえば韓国も農村からの収奪では足りずに、外国に原資を求めて産業化したんでしたね。

アタチの忍耐にも限界が・・・・


by kuronekosann
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